Love Again【番外編集】
「誰からの電話だったの?」




『別に。ただの勧誘。』




RRRRRRRR…





「また電話…」





出ようとする私の手を掴み制する拓海さん。





『ほっとけ。そのうち諦めるさ。』





そして、呼び出し音の音をサイレントにしてしまった。




「いいの?」





『いいよ。出るだけ無駄だし。』





でも…しきりに着信があるみたいで、ディスプレイがボンヤリと光ってる。今も着信中の証拠。





見つめる私の肩を抱き、車の鍵を持って玄関へと向かう拓海さん。





「拓海さん!?ど、どこ行くの?」




『遅くなったし、今からご飯支度するのも大変だろ?何か食いに行こう。』





「う、うん。」





電話のお陰で、ご飯支度からも解放されて、どうやら拓海さんも、さっきまでしてた質問の事、忘れてるみたいで少しホッとした。





どうか、このまま忘れてくれますように…




そう思いながら部屋を出て、拓海さんと食事へと行った。
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