Love Again【番外編集】
その日は結局ご飯食べに行って、家に戻って来ても仕事帰りの事は、何も追求されずに済んだ。




家の電話着信も、もう無くなっていて勧誘の人、諦めてくれたんだなって思った。





そうして二人で式の準備を少しだけして、就寝した。





「お休みなさい。」




『お休み。』






いつもなら、寝る前にお休みのキスをしてくれるのに、今日は無い…




顔だけ横にして、暗闇の中拓海さんを見つめる。





『どうした?』





「ううん…何でもない。」




…やっぱり、まだ気にしてるのかな?
追求はされずに済んだけど、いつもはしてくれるキスをしてくれないのは、拓海さんの小さな抵抗、なのかな?




けれど、自分からおねだりするのも、キスをするのも恥ずかしい。




少しだけ、寂しい気持ちになりながら眠りについた。
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