Love Again【番外編集】
『ふーん。そういえば姉貴にちゃんと聞いてみた?』


夕食を食べ始めながら拓海さんが聞いてくる。


「え?あ―!忘れてた…」



聞こうとしてた事。それは拓海さんが以前私にプレゼントしてくれた香水の事。


ちょっとずつ使ってたんだけど、とうとう無くなって、舞さんがオリジナルで作ってくれたやつなんだけど、舞さんは仕事を辞めちゃったし。



他の人でもまた同じの作れるのか聞いてみようと思ってたのに…



『抜けてるな。』



「帰りに聞こうと思ってたのに…帰りは別々だったからすっかり忘れてた…」



『一緒じゃなかったの?』


「うん。なんか舞さんのお友達?みちるさんて人に会って…先に帰るよう言われたの。」




ガシャーンッ



いきなり拓海さんが持っていたお茶碗を落とした。





「やだっ!大丈夫!?」




『悪…い…手が滑った…』



「待って、今ご飯盛り直すから。」




零れたご飯とお茶碗を手で取って、片付けながら言う。




けど拓海さんは、




『姉貴と…その人、何か話してた?』



「え?…特に何も…みちるさんて人は“久し振り!”って嬉しそうだったかな?」
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