Love Again【番外編集】
『そう…』



そして黙り込んでしまった。




「どうかした?」




『あ?いや別に…ご飯自分で盛るよ。本当驚かせてごめんな。』




私の手からお茶碗を取って盛り始める拓海さん。



「拓海さんもお茶碗落とすなんて、抜けてるよね?」



からかうつもりで言った。いつもの拓海さんなら、眉間にシワ寄せて、
『そんな事ない。』って反論するのに。



『本当だな…ボーッとしてた』




「拓海さんどこか具合悪いの?」




お茶碗落としたのもそのせい?




『どこも悪くないよ。心配するな。』



頭をポンと撫でてテーブルへと戻って行く。




どこも悪くないならそれでいい。



けれどその後、食べ終わっても拓海さんはボーッとしてて、いつもと少し様子が違っていた。
< 81 / 359 >

この作品をシェア

pagetop