校風男子に近づくな!!
第一章 無理です。
ああ、なんて綺麗な青空…。


まるで可愛い私を祝福しているよう…






…なんて思えたら幸せだよね。


「杏味ー!!」


朝から下でお母さんが叫んでいる。


たぶんまだ寝てると思っているのだろう。


大丈夫よお母さん。


私ちゃんと起きてもう準備してるから!(ならそう言えよ。)



あ、あのね!


私今日から高校生になります!


なんとお金持ち学園に入学ッ!



「杏味ー!!」



…お母さんうるさいな。


あ。申し遅れましたが私、菓子山 杏味(かしやま あんみ)といいます。


…え?


おいしそうだって?


何を失礼なッ(`皿´)

私のコンプレックスの一部でもあるのにッ!



…それはいいとして。


私ですね、中学校の時は本当にダサダサで地味な女の子だったんです。


髪は2つ結びでボサボサ。


瓶底眼鏡に長ぁいスカート。



だから高校生は綺麗になってモテモテ人生を歩むぞー!!


高校デビュー万ぁぁ歳!!






……って思ったんだけど。


そうすぐに変われないのが人間です。



ハイ。全然変わってません。


髪もボサボサ2つ結びだし。


眼鏡かけてるし…


スカート長いし…




私って本当ダメ人間…(´Д`)フゥ
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