校風男子に近づくな!!
こんにゃろう…ッ


いつか覚えてろよ!!(´;ω;')ブワッ




あ…そうだ。


私は首を傾げながら黒石を見る。


「…何か?」


黒石はニッと笑う。




「……あ、あなたの…名前…何てい」

そう聞いた瞬間、黒石は私の口を手で塞いだ。


「んぐ…!?」




「俺の名前は…ない。」



へ!?



「俺の名前は“黒石”だけ。下の名前はない。」



私は黒石の手から逃れる。


「ケホ…ッ…い、意味わかんない!下の名前がないとかそんな嘘信じるわけ…」












私は…続きをいうのをやめた。



いや、声が出せなくなった。










だって…


黒石は悲しい表情をしているから。












「…信じてもらわなくて結構だ。…明日遅れるなよ。」







そう言い残して、部屋から出て行った。








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