校風男子に近づくな!!
「いいから早く着替えなさい!!この親不孝娘が!!」



す、すみません!!Σ(T▽T;)



私は仕方なくいそいそと支度を始めた。








――――――――……









「おはよう。」


玄関の扉を開けると、輝かんばかりの黒石の笑顔が待ち受けていた。





…ああ…


朝から砂になりそう…


「はよ…ございます…。」


私は聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で呟く。



「あらまー!朝から迷惑かけちゃってごめんなさいねー!?こんなダサ娘があなたみたいなハンサムクンにお迎えにきてもらっちゃってぇ!!」



…ちょっとお母さん。(泣)



「いいえ。そんなことありませんよ。お母様もこんなにお美しいのに…」



おいソコ


熟女口説くな(怒)





黒石は相変わらずの綺麗な笑みを一度たりとも崩さずに、私の家を後にした。


私はいつも通っている公園の前を、よそよそと歩く。




「今日…一体何しに来たのよ。何考えてんの!?」


私はキョロキョロと周りを気にしつつも、黒石を睨み付ける。



黒石は髪をかきあげると最高の笑みを見せた。



「…姫を迎えに行くのが王子の役目だろ?」


「………(´―ω―')」


「何だよその顔は。」


「いや…鳥肌立ったわ。ゾワッって。」









「………………(怒)」




黒石はブツブツと文句を言っている様子。
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