校風男子に近づくな!!
ギザヤバイっス!!


完全遅刻だし…


私は委員会議室の前でオロオロとドアノブを回すか回さないかで悩んでいた。



「ああ…行きたくない…でも行かなきゃアイツに殺されるし。」



えぇい!!


開けちゃえー…






ガチャリ。



杏味がドアを開いたと同時に誰かの騒ぐ声が聞こえた。



「死ねぇぇ兼島ぁぁ!!」


「は……っ?」




誰かが投げたノートが、ブーメランのように杏味に襲いかかる。








バシィィィン







当然。


ノートは杏味の顔面に直撃。






「「「あ」」」








…たい…




いたい…




一体何が…?






パサリと、ノートは私の足元に落ちた。



目をぱちくりさせると、目の前には美少年達が私の顔を見て驚いている。





「ヤベェ…一沙…女の子に当たっちまった。」


「鼻血…出てる…」






鼻血……?



鼻に手をやると、ヌルッとした血が手にこびりつく。







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