校風男子に近づくな!!
イケ男子は私の顔を下から上までマジマジと見てくる。



「…な、なんデすか?」


緊張して声裏返ったし…


イケ男子は頷くと、私の眼鏡を外した。


「!?な…ッ」




「あんたさぁ、眼鏡ない方が良いよ?顔隠れるし。」


「は!?」



イケ男子は今度は私の髪の毛を触ると、二つ結びをとる。


「髪も綺麗だし、おろしてる方がいい。」


…な…なんですか!?

綺麗って…きれいって…キレイって…(エコー)


「あと…」


「きゃあ!?」


ぐいっと手を引っ張られる。


イケ男子は私のスカートを持ち上げ、太股のラインまで上げた。


「スカートはもうちょっと上の方にするといい。」




な…


あが…ッ(混乱中)



「な、なんなんですか!?セク…ハラ…ですよッ!?」


顔を真っ赤にして睨み付けると、イケ男子はニコッと笑った。



「セクハラ?俺を誰だと思ってんだ。俺は猫耳学園一イケメンの校風委員長だ。」




こ、校風委員ー!?


イケメンって自分で言ったー!!!


「ふざけないで!!校風委員!?あなたみたいな校則違反してる人が委員長だなんて…」

イケ男子は私の唇に手を当てると、またニッコリ微笑む。


「俺の役目は生徒を規則に縛りつけるためじゃない…。生徒を綺麗に、イケてる生徒にするためにある。」









…ああやっぱり。


今日は本当に最悪だ。
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