校風男子に近づくな!!
はてさて。


さっきの変態野郎は誰だったのだろう?


私は新しい教室の扉を開く。


その直後、皆の視線が私に集中した。





…ヒィッ!?


は!!私このまま来ちゃったの!?


ぁうう…スカート短いし唇ベタベタするし…


てか眼鏡盗られたからあんまり見えないし!!



絶対変な人って思われちゃうよぉ…






すると、皆はコソコソと話し始めた。


何話してんだろ…?


近くの男子達の方へ耳を傾ける。


「あの子…可愛くね?」


「めっちゃ可愛いよな!」






……はい?(゜∀゜)


あの子?



私は視線を周りに向けるが、男子が指差している方向には私しかいない。




え……


私?






私はもうスピードで教室を出た。



行き着いた場所は廊下の大きな鏡。





視界が悪いため、鏡に映る顔をマジマジと見つめる。








…あ…れ……


フワフワの髪に、よく似合った短いスカート。


ピンク色の薄い唇。





「これが…私?」



「どう?気に入った?」


「ひゃ!?」


急に後ろから肩を掴まれ、上を見上げるとさっきのイケ男子がいた。



「あんた…ッ私に何したわけ!?」
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