睡蓮花と愛


「おかぁさ、ん……っ

う…わぁああぁあーーんっ!!!!」


声をあげて死んでいる母親を見ながら泣き続けた

そして俺の鳴泣き声を聞いて駆けつけた近所の人が、お袋を見てすぐさま警察へ連絡した

その後、親父も急いで駆けつけてきて
放心状態の俺をぎゅっと抱き締めた


「ごめんっ!ごめんなぁ…っ…蓮白っ
辛い思いさせてごめんなぁあっ!」

「おかあ、さん…」

「奈津美は…お母さんはもういないんだ…」

「おか……さ……」

「お母さんはお空に上ったんだ…蓮白…」

「お空……」

「ぅっ」


親父が俺を抱き締めながら泣いた

俺も知らない間にたくさんの雫が流れてきて泣いた

からだの水分が無くなるんじゃないかって思うほどに…

めちゃくちゃに泣いた…


そしてこれからが……



不幸の始まりだった……



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