睡蓮花と愛


「蓮白、新しいお母さんだ」

「よろしくね、蓮白くん」


お袋が死んで2年後…
俺は9歳になったばかりだった

他の同級生に比べ
ひどく落ち着いた俺だった
子供らしくない、俺だった


そして
目の前の女と微笑む親父


俺の理性をくずし始めた


「蓮白?」

「調子が悪いの?」


心配そうにみてくる見たこともない女
親父も同じように俺を見る


キモチワルイ


「いいえ、大丈夫です
よろしくお願いします」


棒読みでそう答える俺は
自分でも驚くくらい機械のようだった


息を吸うのも精一杯だ…


「じゃ、いこうか」

「はい」


微笑みあい二人でリビングに行った


バタン


「……はーはー」


ゆっく
りと息を吐いたり吸ったりする

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