朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
暁に好きだと言われると、身体が固まったように硬直して、頭が真っ白になって何も考えられなくなるけれど、それを本気で受け止めはしなかった。
柚は女の子から好きだと何度も告白されていたので、それを聞き流す癖がついてしまっていたのだ。
柚のことを好きだと言っていた子が、そのすぐ後に彼氏を作って幸せに過ごしている様子を何度も見たことがある。
だから柚は、真に受けないすべを身につけたのである。
「柚、そろそろ横になった方が良いのではないか? 身体に障るぞ」
柚は、不自然な優しさで微笑む暁が軽薄な男に見えてきて、なんだかむしゃくしゃしてきた。
(このキス魔めっ!)
心の中で悪態をついて、ふんっと顔を横に向けた。
これには暁は、大きな石が頭に降ってきたような、ガーンとする衝撃を受けた。
それでも、柚の機嫌の悪さが月のものだと勘違いしている暁は、必死に平常心を取り戻し笑顔を作った。
柚は女の子から好きだと何度も告白されていたので、それを聞き流す癖がついてしまっていたのだ。
柚のことを好きだと言っていた子が、そのすぐ後に彼氏を作って幸せに過ごしている様子を何度も見たことがある。
だから柚は、真に受けないすべを身につけたのである。
「柚、そろそろ横になった方が良いのではないか? 身体に障るぞ」
柚は、不自然な優しさで微笑む暁が軽薄な男に見えてきて、なんだかむしゃくしゃしてきた。
(このキス魔めっ!)
心の中で悪態をついて、ふんっと顔を横に向けた。
これには暁は、大きな石が頭に降ってきたような、ガーンとする衝撃を受けた。
それでも、柚の機嫌の悪さが月のものだと勘違いしている暁は、必死に平常心を取り戻し笑顔を作った。