朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
第十六話 帝の討伐
今日の暁はどこかおかしかった。
柚の部屋に来ても、どこか上の空で何やら考え込んでいるようだった。
だから柚も、いつもとはまた違った意味で元気がないことに暁は気が付かなかった。
いつものように共寝をするも、柚は胸にざわざわとしたものを感じていた。
抱きしめられてキスをしても、心がついていかなかった。
柚が暁に不信の念を抱いたことを気付かせないように、必死でいつものように振る舞った。
いつものように振る舞えば振る舞うほど、空虚感は大きくなっていった。
(暁が、私を妃にすると言ったのは、私が朱雀の巫女だからだって最初に自分で納得したはずなのに、どうして今更それが死ぬほど嫌なんだろう。
どうしてこんなに悲しいんだろう)
柚は暁の胸に包まれながら、そっと顔を上げ暁の寝顔を覗き込んだ。
柚の部屋に来ても、どこか上の空で何やら考え込んでいるようだった。
だから柚も、いつもとはまた違った意味で元気がないことに暁は気が付かなかった。
いつものように共寝をするも、柚は胸にざわざわとしたものを感じていた。
抱きしめられてキスをしても、心がついていかなかった。
柚が暁に不信の念を抱いたことを気付かせないように、必死でいつものように振る舞った。
いつものように振る舞えば振る舞うほど、空虚感は大きくなっていった。
(暁が、私を妃にすると言ったのは、私が朱雀の巫女だからだって最初に自分で納得したはずなのに、どうして今更それが死ぬほど嫌なんだろう。
どうしてこんなに悲しいんだろう)
柚は暁の胸に包まれながら、そっと顔を上げ暁の寝顔を覗き込んだ。