朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
「だから、暁のせいじゃないってば」
「柚のことを守れなかった自分が不甲斐ない。稚夜には感謝してもしきれぬ。柚が生きていて良かった……」
柚は何も言えず、丸くなった暁の背中をポンポンと撫で続けた。
本気で心配してくれた様子を見て、柚は目頭が熱くなった。
例え、一時の仮の妻であっても。
いつかは暁に本当に愛する妻ができるのだとしても。
それでも、やっぱり、柚は暁のことが好きだと思った。
気持ちに無理やり蓋をしていた。
本当は気付いていたのに、気付かないふりをしていた。
認めたくなかった。
認めてしまったら、いつか悲しむ日がくると思っていたから。
でも、もう抑えきれない。
暁を目の前にしてしまったら、否が応にも愛しい気持ちが溢れ出してしまった。
「柚のことを守れなかった自分が不甲斐ない。稚夜には感謝してもしきれぬ。柚が生きていて良かった……」
柚は何も言えず、丸くなった暁の背中をポンポンと撫で続けた。
本気で心配してくれた様子を見て、柚は目頭が熱くなった。
例え、一時の仮の妻であっても。
いつかは暁に本当に愛する妻ができるのだとしても。
それでも、やっぱり、柚は暁のことが好きだと思った。
気持ちに無理やり蓋をしていた。
本当は気付いていたのに、気付かないふりをしていた。
認めたくなかった。
認めてしまったら、いつか悲しむ日がくると思っていたから。
でも、もう抑えきれない。
暁を目の前にしてしまったら、否が応にも愛しい気持ちが溢れ出してしまった。