朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
第二十三話 物の怪の正体
暁は文に記されていた森の中の洞窟を見つけ、馬を止めた。
洞窟の穴の高さは大人の男がゆうに通れるほど大きいことは見てとれるが、洞窟の長さは岩山に面しているので見測ることができない。
実際に中に入らないと内部がどうなっているか分かりそうになかった。
なにやら洞窟内から不穏な空気が漂っていて、馬は洞窟に近付くのを嫌がったので、手綱を木に縛り付ける。
(ただの洞窟ではなさそうだな。しかし、行くしかあるまい)
暁は気を引き締めて、たった一人で洞窟の中へと入っていった。
(柚……待っておれ。今助けに行く)
暁は暗い洞窟の中を歩き出した。
ほぼ真っ暗な状態で進んでいくが、暁は闇夜の中でも目が利くので迷うことなく真っ直ぐ進んでいった。
洞窟の穴の高さは大人の男がゆうに通れるほど大きいことは見てとれるが、洞窟の長さは岩山に面しているので見測ることができない。
実際に中に入らないと内部がどうなっているか分かりそうになかった。
なにやら洞窟内から不穏な空気が漂っていて、馬は洞窟に近付くのを嫌がったので、手綱を木に縛り付ける。
(ただの洞窟ではなさそうだな。しかし、行くしかあるまい)
暁は気を引き締めて、たった一人で洞窟の中へと入っていった。
(柚……待っておれ。今助けに行く)
暁は暗い洞窟の中を歩き出した。
ほぼ真っ暗な状態で進んでいくが、暁は闇夜の中でも目が利くので迷うことなく真っ直ぐ進んでいった。