朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
第二十五話 朱雀の力
柚は肌を包み込む綿毛のようなふわふわした感触がして目を覚ました。
するとそこは辺り一面真っ白な世界で、地面は雲の上のようだった。
柚は驚いて立ち上がり、その光景に目を見張った。
すると遠くから一人の男が歩いてきた。
白い着物に身を包み、背は180センチをゆうに越えているだろうと思われるほど高い。
その長身の男は、腰まで届く見事な紅い髪をしていて、顔は小さくとても整っていた。
口を真一文字に結び、切れ長の瞳で男は柚を見下ろした。
「よお、貧乳」
男は柚に近付くなりそう言った。
(貧乳!?)
柚は聞き覚えのある声と、失礼な物言いから、ある顔が頭に浮かんだ。
「もしかして……朱雀!?」
柚は美形の男を指さして声を上げた。
すると男はにやりと口元を綻ばせた。
「そうだ。よく分かったな。お前は馬鹿だから気付かないと思ったぞ」
再び失礼なことを言われたが、悔しい気持ちをぐっと飲み込んで柚は会話を続けることにした。
するとそこは辺り一面真っ白な世界で、地面は雲の上のようだった。
柚は驚いて立ち上がり、その光景に目を見張った。
すると遠くから一人の男が歩いてきた。
白い着物に身を包み、背は180センチをゆうに越えているだろうと思われるほど高い。
その長身の男は、腰まで届く見事な紅い髪をしていて、顔は小さくとても整っていた。
口を真一文字に結び、切れ長の瞳で男は柚を見下ろした。
「よお、貧乳」
男は柚に近付くなりそう言った。
(貧乳!?)
柚は聞き覚えのある声と、失礼な物言いから、ある顔が頭に浮かんだ。
「もしかして……朱雀!?」
柚は美形の男を指さして声を上げた。
すると男はにやりと口元を綻ばせた。
「そうだ。よく分かったな。お前は馬鹿だから気付かないと思ったぞ」
再び失礼なことを言われたが、悔しい気持ちをぐっと飲み込んで柚は会話を続けることにした。