朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
その時だった。
柚の頬に赤みが差し、固く閉じられていた瞼がゆっくりと開いた。
「柚!?」
暁は思わず叫んだ。
名前を呼ばれた柚は、ゆっくりとまばたきを二回程繰り返し、ふうっと大きな息を吐いた。
指先や足の感覚があることを確かめ、突き刺された胸に手を当てるも、傷は綺麗に塞がっていた。
「生き返ったみたいだ」
柚は自らの力で上半身を起こし、嬉しそうに笑った。
「柚……なのか?」
状況が全く飲み込めない暁は、恐る恐る柚に聞いた。
すると柚は暁の顔を見つめ、満開の笑顔を見せた。
「ああ、私だ。朱雀が生き返らせてくれたんだ」
「朱雀が? そうか、柚は朱雀の巫女であったな。
本当にこのような奇跡が起こるなんて。余は……」
柚の頬に赤みが差し、固く閉じられていた瞼がゆっくりと開いた。
「柚!?」
暁は思わず叫んだ。
名前を呼ばれた柚は、ゆっくりとまばたきを二回程繰り返し、ふうっと大きな息を吐いた。
指先や足の感覚があることを確かめ、突き刺された胸に手を当てるも、傷は綺麗に塞がっていた。
「生き返ったみたいだ」
柚は自らの力で上半身を起こし、嬉しそうに笑った。
「柚……なのか?」
状況が全く飲み込めない暁は、恐る恐る柚に聞いた。
すると柚は暁の顔を見つめ、満開の笑顔を見せた。
「ああ、私だ。朱雀が生き返らせてくれたんだ」
「朱雀が? そうか、柚は朱雀の巫女であったな。
本当にこのような奇跡が起こるなんて。余は……」