朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
「こんなところで何をしておるのだ」
暁は幾分むっとしながら昇香に尋ねた。
「斎暁様を待っていたのでございます。もう一度会いとうございました」
昇香は瞳を潤ませ、健気な物言いで暁の身体を抱きしめた。
しかし暁の心は揺れなかった。あの一件を忘れたわけではないのだ。
「離せ昇香。余は行くところがあるのだ」
「あの柚とかいう女のところですか?」
「そうだ、柚は余の婚約者だ。余は柚だけを愛していくのだ。もう他の女は抱かぬ」
「いいえ、抱いてもらいます」
昇香は羽織っていた着物をするりと脱いだ。
すると、昇香の白く美しい裸体が露わになった。
完璧ともいえる昇香の裸を目の前にして、暁は視線を外せなくなった。
その魅力的な裸は、男を虜にする色気に満ちていた。
暁は食い入るように見つめ、その場から動けなくなった。
「斎暁様。もう一度、わたくしを愛してくださいませ」
昇香は滑らかな肌を押し付けるように、暁の頭を抱いた。
甘く、痺れるような匂いが暁を包み込む。
(この匂いは、明日葉の香り……)
媚薬のような成分で男をその気にさせるその香りは、薬を盛られ、ただでさえ制御がきかなくなっている暁には絶大な効果を発揮した。
相手が昇香であることも忘れ、暁は昇香を押し倒し、その身体に顔を埋めた。
暁は幾分むっとしながら昇香に尋ねた。
「斎暁様を待っていたのでございます。もう一度会いとうございました」
昇香は瞳を潤ませ、健気な物言いで暁の身体を抱きしめた。
しかし暁の心は揺れなかった。あの一件を忘れたわけではないのだ。
「離せ昇香。余は行くところがあるのだ」
「あの柚とかいう女のところですか?」
「そうだ、柚は余の婚約者だ。余は柚だけを愛していくのだ。もう他の女は抱かぬ」
「いいえ、抱いてもらいます」
昇香は羽織っていた着物をするりと脱いだ。
すると、昇香の白く美しい裸体が露わになった。
完璧ともいえる昇香の裸を目の前にして、暁は視線を外せなくなった。
その魅力的な裸は、男を虜にする色気に満ちていた。
暁は食い入るように見つめ、その場から動けなくなった。
「斎暁様。もう一度、わたくしを愛してくださいませ」
昇香は滑らかな肌を押し付けるように、暁の頭を抱いた。
甘く、痺れるような匂いが暁を包み込む。
(この匂いは、明日葉の香り……)
媚薬のような成分で男をその気にさせるその香りは、薬を盛られ、ただでさえ制御がきかなくなっている暁には絶大な効果を発揮した。
相手が昇香であることも忘れ、暁は昇香を押し倒し、その身体に顔を埋めた。