朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
暁は嫌な予感がして、とりあえず事実を確認しようと由良を呼び寄せた。
すると……。
「申し訳ございません! あれはわたくしが作った媚薬入りの寒天でございます!」
由良は顔を真っ青にして、床に頭を押し付けるように土下座をして叫んだ。
「媚薬……」
暁は土下座する由良を見下ろして、ポツリと言葉を零した。
あれが媚薬入りの食べ物なら、全てが納得する。
暁があんな状態になったのも、一瞬とはいえ昇香を拒みきれなかったことも……。
「本当に、本当に申し訳ございません!
お二人の仲がこじれてしまいましたのも、元はといえばわたくしのお節介が焼いた媚薬入りの寒天を食したせいでございます。
わたくし、覚悟はできております。死んでお詫び致します」
「おいおい由良! なに言ってんだよ! 極端過ぎるだろ!」
柚は慌てて由良に駆け寄り肩を抱いた。
しかし、由良は涙をためて柚を見つめ、微笑みながら首を振った。
「柚様にいただいたこの命。
柚様のために使うと決めたのです。
お二人が結ばれて欲しいと願う一心でこんな大それたことを致してしまいましたが、このような結果となりましたこと、命を持って償う他ありません」
すると……。
「申し訳ございません! あれはわたくしが作った媚薬入りの寒天でございます!」
由良は顔を真っ青にして、床に頭を押し付けるように土下座をして叫んだ。
「媚薬……」
暁は土下座する由良を見下ろして、ポツリと言葉を零した。
あれが媚薬入りの食べ物なら、全てが納得する。
暁があんな状態になったのも、一瞬とはいえ昇香を拒みきれなかったことも……。
「本当に、本当に申し訳ございません!
お二人の仲がこじれてしまいましたのも、元はといえばわたくしのお節介が焼いた媚薬入りの寒天を食したせいでございます。
わたくし、覚悟はできております。死んでお詫び致します」
「おいおい由良! なに言ってんだよ! 極端過ぎるだろ!」
柚は慌てて由良に駆け寄り肩を抱いた。
しかし、由良は涙をためて柚を見つめ、微笑みながら首を振った。
「柚様にいただいたこの命。
柚様のために使うと決めたのです。
お二人が結ばれて欲しいと願う一心でこんな大それたことを致してしまいましたが、このような結果となりましたこと、命を持って償う他ありません」