朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
柚の顔を見下ろしながら、愛おしそうに髪を撫でる暁の瞳は、とても優しげだ。
口から心臓が飛び出るんじゃないかと思うほど緊張している柚の心を、ゆっくりと解すかのように。
「柚……愛しておるぞ」
暁は、微笑みながら柚の唇に顔を近付ける。
柚は思わず両手をぎゅっと握りしめ、目を固く瞑った。
すると、唇の近くで、ふふっと笑う息遣いがした。
「大丈夫だ。そんなに緊張するな。何も取って食おうとしているんじゃなかろう」
「だ、だって……」
柚が涙目になりながら目を開けると、そこには瞳に情熱と色気を含んだ『男の顔』をした暁がいた。
(ああ、食われる……)
暁はゆっくりと柚に覆いかぶさった。
口から心臓が飛び出るんじゃないかと思うほど緊張している柚の心を、ゆっくりと解すかのように。
「柚……愛しておるぞ」
暁は、微笑みながら柚の唇に顔を近付ける。
柚は思わず両手をぎゅっと握りしめ、目を固く瞑った。
すると、唇の近くで、ふふっと笑う息遣いがした。
「大丈夫だ。そんなに緊張するな。何も取って食おうとしているんじゃなかろう」
「だ、だって……」
柚が涙目になりながら目を開けると、そこには瞳に情熱と色気を含んだ『男の顔』をした暁がいた。
(ああ、食われる……)
暁はゆっくりと柚に覆いかぶさった。