朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
 日が落ち、空がだんだんと暗くなってきた頃、柚はようやくベッドから起き上がることができた。


(くっそ~、暁の奴。何が優しくするだ。あんな、あんな、あんな……)


 柚は昨晩のことをありありと思い出し、全身がカッと赤くなった。


 確かに初めは蕩けるように甘く優しい出来事だった。


柚は初めてだったのに、痛みも忘れ暁を全身で受け止めた。


しかし、それからが大変だった。


(まさか、あんな……。ぶっ通しで、あんな……)


 夜の間中、暁は柚を抱いていた。


柚はもう何度も高みへと昇らされたので、疲れ切り動くことさえできなかった。


それをいいことに暁は好き放題柚を愛し続けたのである。


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