朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
「何にもしないって約束したじゃないか!」
「うむ、春画に描かれてあるようなことはしておらぬぞ。身を寄せ合った方が暖かいし、怖くもなかろう」
「そう…だけど……」
柚はさっきまでの眠気が吹き飛んで、胸がドキドキしてきた。
暁の身体は大きくて、柚を包んでくれる温かさに満ちていた。
落ち着くような、胸がきゅっと締め付けられるような、なんだか不思議な感覚になる。
暁が無防備な柚のうなじに顔を埋めると、なんだか背中がゾクゾクしてきた。
胸の鼓動が大きくなって、瞬く間に顔が真っ赤になる。
身体が内側から熱くなっていくが、その原因はただ単純に身を寄せ合っているから暖かくなってきたんだと勘違いした。
柚は、なんだかそわそわしてきて、沈黙の空気に耐えられず、必死に話題を考えた。
「な、なあ! 貴次ってどんな奴なんだ?」
暁は柚を抱きしめて幸せな気持ちになっていたのに、突然柚の口から出てきた男の名前に、あからさまに眉を寄せた。
「貴次? 柚は貴次のことが気になるのか?」
「うむ、春画に描かれてあるようなことはしておらぬぞ。身を寄せ合った方が暖かいし、怖くもなかろう」
「そう…だけど……」
柚はさっきまでの眠気が吹き飛んで、胸がドキドキしてきた。
暁の身体は大きくて、柚を包んでくれる温かさに満ちていた。
落ち着くような、胸がきゅっと締め付けられるような、なんだか不思議な感覚になる。
暁が無防備な柚のうなじに顔を埋めると、なんだか背中がゾクゾクしてきた。
胸の鼓動が大きくなって、瞬く間に顔が真っ赤になる。
身体が内側から熱くなっていくが、その原因はただ単純に身を寄せ合っているから暖かくなってきたんだと勘違いした。
柚は、なんだかそわそわしてきて、沈黙の空気に耐えられず、必死に話題を考えた。
「な、なあ! 貴次ってどんな奴なんだ?」
暁は柚を抱きしめて幸せな気持ちになっていたのに、突然柚の口から出てきた男の名前に、あからさまに眉を寄せた。
「貴次? 柚は貴次のことが気になるのか?」