朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
第九話 朱雀
柚が朱凰国に来てから数週間が経過した。
柚は相変わらず帝の妃として生活し、夜は暁と共に過ごした。
二度目のキスを許した時から、二人の間は微妙に変化していた。
二人の間で唇を交わすことは日常化され、心の距離も日増しに近付いている。
とはいっても、暁は柚の気持ちを尊重してキス以上のことはしてこないし、時々気持ちが高まって深いキスに発展することもあったが、柚に戸惑いの色が見えると、強引にそれ以上激しくはしなかった。
柚は、どうしてキスをすることが当たり前となってしまったのか、我が事ながら不思議ではあったが、嫌ではないから受け入れてしまっている。
むしろ、暁のキスを心待ちにしているような気持ちもあって、そんな自分に驚いてさえもいる。
暁のことを好きかと聞かれたら、好きだと思うけれど、それが恋愛感情の好きなのかと聞かれたら、正直いってよく分からなかった。
まず、恋愛の好きがよく分からないのである。
柚は相変わらず帝の妃として生活し、夜は暁と共に過ごした。
二度目のキスを許した時から、二人の間は微妙に変化していた。
二人の間で唇を交わすことは日常化され、心の距離も日増しに近付いている。
とはいっても、暁は柚の気持ちを尊重してキス以上のことはしてこないし、時々気持ちが高まって深いキスに発展することもあったが、柚に戸惑いの色が見えると、強引にそれ以上激しくはしなかった。
柚は、どうしてキスをすることが当たり前となってしまったのか、我が事ながら不思議ではあったが、嫌ではないから受け入れてしまっている。
むしろ、暁のキスを心待ちにしているような気持ちもあって、そんな自分に驚いてさえもいる。
暁のことを好きかと聞かれたら、好きだと思うけれど、それが恋愛感情の好きなのかと聞かれたら、正直いってよく分からなかった。
まず、恋愛の好きがよく分からないのである。