曇りのち友情、時々恋


「感じわりぃなぁ。」

「はい。じゃあSHR始め…「感じ悪いのはどっちよ!!! さっきぶつかっといて誤りもせず!!!」

「SHRをはじ…「はぁ?!俺はちゃんと謝ったぞ!!!」

「SHR…「棒読みだったじゃん!!! あれは謝ってるとは言いません!!!」

「シ…「おい、あご外れそうだぞ。」

・・・・!!!

「…「なっ!!!」

「おっ、今度は目が飛び出そうだ。」

「なっ、なんだって・・・?! だいたいね、あんた―――――」

「そこ!! うるせぇ!!! HRも静かにできんのか!! かか!! お前とコウジがどうやって知り合ったか知らんけど、もうちょっと優しくしたらどうだ!! 転校生でまだ学校になれてないんだ!!!」

「す、すみません…。」

隣でにやにやしてる上杉がムカつく。

「コウジ!!! お前もにやにやしてんな!! 第一転校初日から怒鳴られてんじゃねぇ!!!」

怒られてやんのー。

あ、あたしもか・・・・。

怒られてる間中周りがシーン…となっちゃって心が痛かったです。


でも一人だけ、窓際の一番後ろの席から幸せなオーラを出している人・・・なるみ・・・がいてうらやましかった。

え?
なんでかって??

そりゃ、だってなるみは吉村先生が好きなんだもん。

それも先生としてじゃなく・・・・・。
マジで。

コワイいつもの先生と相談に乗ってくれる時の本気の優しい先生のギャップが好きだそうで・・・・。

まぁ、わかるけどさぁ・・・・

でも、先生をマジで好きになるのはどうしたもんかと・・・・。


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