え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?
「お前俺と付き合え」
告白の場に昼休みの教室を選んだのは、一番目立つと思ったからだ。
はっきり言って榎波が俺の告白に頷く気はしなかったけど、無理矢理にでも俺のものにしたかった。
「え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?」
俺の告白を受けた榎波は、心底驚いたようにそう言った。
それはそうに違いないのだが、“好き”という言葉を認識した途端、俺の体温は急上昇、酸素不足で目の前がフラフラして、このままじゃヤバいと命の危険を感じた俺は
「すっ…好きじゃねーよ!!」
気付くと全力で否定してしていた。