え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?
「よし朝霧っ!!次はあれ行こうアレ!!」
「ってまたジェットコースターかよ…今日絶叫系しか乗ってねーじゃん」
「いいじゃん楽しいんだから!!」
それじゃレッツゴー☆とジェットコースターの列に並ぼうとしたら
「…っうげ」
グイッと首根っこをつかまれた。
振り向くと呆れ顔の朝霧が。
「もう昼だ。昼飯食うぞ」
「えー!じゃぁこれ乗ってからね!☆」
「無理」
そして首根っこから腕につかむ場所を変えて、ズルズルと強制連行。
「うっわー!!!
おいしそ!!!☆」
あたしと朝霧は遊園地内のレストランに入った。
アトラクションに夢中でさっきまで気付かなかったけど、あたしも随分お腹が減っていたみたいだ。
ハンバーガーセットとチョコレートパフェを前にして、お腹が狂おしいほどの空腹の旋律を奏でている。
「おいしー!!!」
ハンバーガーにかぶりついて思わず絶叫した。
本当においしーい!!!☆
「…なんか子供みたいだな、お前って」
夢中でハンバーガーを食べていると、朝霧がクック、と楽しそうに目を細めた。
「だっておいしいんだもん」
とハンバーガーから顔をあげると
朝霧が一瞬動きを止めて
次の瞬間ブハッと吹き出した。
「…お前…鼻の頭にケチャップつけてるし…」
「え!?!?」
マジ!?
慌てるあたしを見て、更に爆笑する朝霧。
「…っハ、まじガキみてー!」
「…ガキで悪かったな」
こんなに爆笑する朝霧は初めてで。
こんなに、朝霧の笑顔を見るのは初めてで。
(…なんか、可愛い…かも?)
鼻の頭にケチャップがついているのも忘れて、爆笑する朝霧に見とれてしまったのは…
秘密だ。