え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?
「…何かあった?」
教室に戻って意味もなく教科書を捲っていると、佳乃がそう聞いてきた。
「え?何で?」
「いや…何かすっごい機嫌悪そうだから」
「そう?」
別に機嫌悪くはない、けど…
なんか
モヤモヤする。
「なになに~っ!?
朝霧と喧嘩でもした!?」
そこへやって来た志村。
「違うけど。何で志村はそんなに楽しそうなの?」
「え~?
だって何か面白いんだもん、お前ら☆」
はぁ!?おもしろい!?
相変わらずよく分かんない奴だ。
「いいからあんたはどっか行って」
「えぇ!?いつも思うけど佳乃って俺に冷たくない!?」
「え?今更思ったの?」
「え!?ちょっ俺らの今後について真剣に話し合おう佳乃!!」
この二人はいつもこんな感じ。
でもなんだかんだ言ってラブラブだ。
…いいなぁ。