え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?
「それで俺に永遠筋肉見せてくんだよアイツ!
“ここが噂の上腕二頭筋ダ☆”とか言って!」
翌日の教室で、志村が男泣きに泣いていた。
「もうヤダよ俺マッチョやだよ筋肉やだよ…」
昨日、あれからさっそくカウンター係だった志村とマッチョ・剣持くん。
どうやら志村は相当精神的に追い詰められたらしい。筋肉に。
「次のカウンター係がくるのが怖いよ…!」
「まぁまぁ、もう暫くないんだしいいじゃん」
そして今日のカウンター係はあたしと委員長・田坂くん。
「俺なんか危ない気がする。あの田坂って奴」
筋肉から一先ず立ち直った志村が、もっともらしい口調でそう言った。
「なんか危ないって?」
「なんとなく。
男の勘☆」
そしてニヤリと顎に手を当て不敵の笑み。
「大丈夫よ葉純。
こいつの男の勘ほど当たらないものはないから」
「ちょっと佳乃ちゃん!?」