え!?朝霧ってあたしのこと好きなの!?
「榎波さん!」
その時、誰かに名前を呼ばれた。
「おいこら田坂ぁ!」
あたしより先に委員長に掴みかかろうとする志村を抑える佳乃。
「あんたはいいから、ほら、あたしの課題やれ」
「ちょっ俺彼氏だよね!?
ホントに佳乃の彼氏だよね!?
ちょっと最近扱いが召し使いっぽくなってきてるんだけど!?」
「…今大丈夫だった?」
後ろで騒いでいる志村を窺いながら委員長が聞く。
「あ、うん。それで…何か用事?」
「これ、来月の当番表。
志村くんにも渡しといて」
「ありがとう」
いーえ、と目を細める委員長。
……言わなきゃ。
こういうのは多分、早い方がいい。
「あのね委員長。話が…」
「おい」
…朝霧!?