忘れないよ、きっと
「おい、大丈夫かよ。顔ぐちゃぐちゃ...」
「大丈夫だよー!顔洗わなきゃっ。授業始まっちゃうね」
大丈夫なわけないじゃん
ホントはまだ辛い。
けど、心配かけるわけにはいかない。
急いで顔をゴシゴシ洗った。
目や鼻はまだ赤いけど、これくらいならバレないよね...?
気付くと、慎也はあたしの鞄を持っていてくれた。
「慎也ありがとう。よし、行こうっ」
あたしたちはトイレから出て、走って教室へと向かった。