忘れないよ、きっと







「大野!遅刻だぞっ!」


「すいませんっ.....?」




「柴咲。お前は座っていいぞー」


「ありがとうございます」




は、はぁ?


「大野は..「莉子、座れよ」


「お、おぉ...大野も座っていいぞ!」




「.....はい」


この差は何?
先生は慎也に弱いのかな?
そ、それとも....


先生は慎也にこ、恋してるのかな?




「俺が跡取りだからだ」

えっ?
隣を見ると、慎也が服を脱ぎながらそう言った。




「跡取りって何のー?」


「薔咲Placeの!」

前席の親友、まりあが反応した。




「あ~あ!...って、えっ?」


薔咲Placeは言えずと知る化粧品会社だ。
その会社の跡取り?

継ぐの?



慎也が?
「....ははっ」



「なに笑ってんだよ」

「化粧品の会社の....あははっ」



思わず、化粧品を塗りたくる慎也を想像してしまった。


「うっざ~」


「大野!うるさ...「先生、お腹減ったんだけど出てきていいすか?」




「柴咲くん........いいですよ♪」


いいの!?

てか慎也、バカ?





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