忘れないよ、きっと
「なあ、俺、お前の料理食いたい!」
「えっ、いーけどどうやって?」
「お前ん家、親いるのか?」
えー、どうだろ?
パパはー...仕事。
ママは.....お茶会でいないんだった!
「いないかも!よしっ、行こう♪」
「おぉ!」
っていうわけで急遽、あたしの家で料理を振舞うことになった。
「お前の部屋、汚そうだよな。ははっ」
「は!?綺麗だし!」
「ん?慎也・・・?」
よ、陽光っ!
あたしの家の前にきたところで。
どんどん心拍数が上がっていって、顔が赤くなったのが自分でもわかる。
それが恥ずかしくて、あたしは目線を逸らした。
「莉子まで...。どうしたんだよ?」
「あっ、えっと、莉子に料理、食わせてもらいに来た」
「ふーん........」
そう言うと、陽光は黙り込んだ。