忘れないよ、きっと
「はぁー....」
あたしってなんでいつも弱いの。
告る勇気もない。
それで関係崩れるなら、いっそ幼馴染のままのほうが絶対いいもん。
「ん....あぁ....んっ.....やぁ..」
陽光の家から聞こえる声。
こんなの聞きたくないよぉ.........
気づく間に、あたしは泣きじゃくっていた。
「我慢してんじゃねーよ...」
「へっ?..」
あたしは慎也に抱きしめられる。
「俺さ、お前の
――――ブーッブーッブーッ
「もしもし..?」
「あっ、莉子!?どうしよう..!夕姫が...夕姫がぁっ!」
「えっ?どうしたのよ!?」
「夕姫が事故にあったの―――――」
あたしは頭が真っ白になり、そこからのことは記憶にない。