忘れないよ、きっと
あたしは学校に着くと、すぐさまトイレに向かった。
せっかく化粧したのに、泣いたせいでぐちゃぐちゃになってしまったから。
それと、一人になりたかったから。
...あれはどう考えても、どう見てもカップル。
すっごい可愛い子だった。
到底叶いそうにもない。
うんお似合いだよ。
仕方ない。
陽光は格好良いんだから。
「――――莉子?」
えっ?
..慎也?
「莉子」
か、鍵締めなきゃ。
ガチャ..
「莉子、開けろって」
「開けない!もう、一人にさせてよ...」
「無理。見てられない」
上から慎也が降りてきた。
「お前、陽光がスキなんだろ」
え?
上から降りてきたことより
...なんで?
「なんで陽光を知ってんの?」
「あーあ。アルバム見なかったのか?幼馴染だからだよ」
えっと。。。
「陽光とは仲いい幼馴染。俺らも幼馴染。」
そうだったんだ。