エンドレス・ツール
「あーもう、翔さんのせいで髪がぐしゃぐしゃだし。翔さん、洗面所借りますよ」
あたしが鞄からポーチを取り出していると、隣でにやっと笑う翔さん。
「俺が結ばなくていいの?」
「翔さん!」
なんか変なSスイッチ入ってるし!
あたしが恥ずかしくなる。
もう、嬉しいけど恥ずかしい。いや、恥ずかしいけど嬉しい?
「翔さん。璃里香の髪結んだことあるんですか?」
洗面所の隣からなつの声が聞こえる。
「うん。一回ね」
「愛されてんなあ、璃里香」
なつの声で、向こうでニヤニヤしているのが容易に想像できる。
「なつ、変なこと聞かないでよ」
「あら、聞こえてた?」
「丸聞こえ」
「ええやん。ええ雰囲気やで、お二人さん」
なつがひひっと笑いながら肘でつついてきた。
あたしが鞄からポーチを取り出していると、隣でにやっと笑う翔さん。
「俺が結ばなくていいの?」
「翔さん!」
なんか変なSスイッチ入ってるし!
あたしが恥ずかしくなる。
もう、嬉しいけど恥ずかしい。いや、恥ずかしいけど嬉しい?
「翔さん。璃里香の髪結んだことあるんですか?」
洗面所の隣からなつの声が聞こえる。
「うん。一回ね」
「愛されてんなあ、璃里香」
なつの声で、向こうでニヤニヤしているのが容易に想像できる。
「なつ、変なこと聞かないでよ」
「あら、聞こえてた?」
「丸聞こえ」
「ええやん。ええ雰囲気やで、お二人さん」
なつがひひっと笑いながら肘でつついてきた。