エンドレス・ツール
「翔さん的致死量ってことやな」
なつが一人でふんふんと頷く。
「何それ?」
「翔さんて、一定量の酒を飲むと女遊びに走るんちゃう? あの人、酒強いって言ってたし、家では璃里香に手出さんかったし。制御してたんたゃう?」
「そうか。店じゃつい飲み過ぎることあるしな。しょーちゃん、強いから飲み過ぎたって言われても全くわかんないし」
「でも、何のために制御してたの?」
「わかっとらんな、璃里香は。自分の犠牲にならんようにするためや。翔さんは自分のしてることがどれほどダメなことかわかっとる。せやから、せめて璃里香は守ろう思って制御しとった。ええ人やないか」
泣けるなあと、なつは涙ぐむふりをする。
嬉しいような、嬉しくないような。
なつが一人でふんふんと頷く。
「何それ?」
「翔さんて、一定量の酒を飲むと女遊びに走るんちゃう? あの人、酒強いって言ってたし、家では璃里香に手出さんかったし。制御してたんたゃう?」
「そうか。店じゃつい飲み過ぎることあるしな。しょーちゃん、強いから飲み過ぎたって言われても全くわかんないし」
「でも、何のために制御してたの?」
「わかっとらんな、璃里香は。自分の犠牲にならんようにするためや。翔さんは自分のしてることがどれほどダメなことかわかっとる。せやから、せめて璃里香は守ろう思って制御しとった。ええ人やないか」
泣けるなあと、なつは涙ぐむふりをする。
嬉しいような、嬉しくないような。