エンドレス・ツール
今まで話していた子がいるのに、あたしを隣に座るのを許しちゃう翔さんって一体……。
「す、すいません……」
「いいよ。今の子、璃里香ちゃんといた奴に興味あるみたいで、行っちゃったし」
「はあ……」
だから、あたしのこと隣に……。
「璃里香ちゃん、一年生でしょ」
「はい。翔さんは……?」
「さっき言ったけど」
「え?」
「聞いてなかったでしょ。明らかにつまらなそうな顔してたし」
「う……」
ば、ばれてた……。
「なつにむりやり連れてこられた感じだから……」
「好きじゃない? こういうとこ」
「うん……」
まさか、家でアイドル見ていた方がいいとは言えない。
「俺は二十歳だよ」
「え、一個上!?」
あたしの反応に、翔さんが吹き出した。
「それ、どんな意味?」
「もっと上かと思ってた……」
「よく言われる。損だよな~」
「大人っぽいってことですよ」
「璃里香ちゃんは、幼い感じ。身長でカバーされてるけど、座ってると高校生に見える」
「それは、地味だから……ですか?」
「う~ん……それもあるかも」
「ううう……」
自分が地味なことは分かってるつもりだけど、翔さんに言われるとなんかへこむ……。
意外にはっきり言うんだなあ……。
「す、すいません……」
「いいよ。今の子、璃里香ちゃんといた奴に興味あるみたいで、行っちゃったし」
「はあ……」
だから、あたしのこと隣に……。
「璃里香ちゃん、一年生でしょ」
「はい。翔さんは……?」
「さっき言ったけど」
「え?」
「聞いてなかったでしょ。明らかにつまらなそうな顔してたし」
「う……」
ば、ばれてた……。
「なつにむりやり連れてこられた感じだから……」
「好きじゃない? こういうとこ」
「うん……」
まさか、家でアイドル見ていた方がいいとは言えない。
「俺は二十歳だよ」
「え、一個上!?」
あたしの反応に、翔さんが吹き出した。
「それ、どんな意味?」
「もっと上かと思ってた……」
「よく言われる。損だよな~」
「大人っぽいってことですよ」
「璃里香ちゃんは、幼い感じ。身長でカバーされてるけど、座ってると高校生に見える」
「それは、地味だから……ですか?」
「う~ん……それもあるかも」
「ううう……」
自分が地味なことは分かってるつもりだけど、翔さんに言われるとなんかへこむ……。
意外にはっきり言うんだなあ……。