エンドレス・ツール
11.シナリオのつま先
なつに連れてこられたのは、知らない家だった。
「ここ、誰の家?」
なつの家なら何回かお邪魔したことがあったから、なつの家ではないことは確かだった。
「ええから、入って入って」
なつに押されるまま二人で家に入ったけど、その家の中には誰もいなかった。
空き家? とも思ったけど家の中は家具が揃っていたし、生活感が溢れていた。
「……なつ、あの、ここの家……」
二階のある部屋に通されて床に座り、なつにおそるおそる尋ねてみる。
「ここな、ケイゴくん家」
「へ?」
あたしの頭の中は「?」で埋め尽くされた。
なんでここにケイゴくんが出てくるの?
「もうすぐ帰ってくるはずやから、戻ってきたら事情は話す。……あ、帰ってきたな」
なつはあたしに今さっき何があったか何も聞かず、ただ黙ってあたしをここに連れてきたのだ。
……どういうこと?
下の玄関から物音が聞こえてきた。
「ここ、誰の家?」
なつの家なら何回かお邪魔したことがあったから、なつの家ではないことは確かだった。
「ええから、入って入って」
なつに押されるまま二人で家に入ったけど、その家の中には誰もいなかった。
空き家? とも思ったけど家の中は家具が揃っていたし、生活感が溢れていた。
「……なつ、あの、ここの家……」
二階のある部屋に通されて床に座り、なつにおそるおそる尋ねてみる。
「ここな、ケイゴくん家」
「へ?」
あたしの頭の中は「?」で埋め尽くされた。
なんでここにケイゴくんが出てくるの?
「もうすぐ帰ってくるはずやから、戻ってきたら事情は話す。……あ、帰ってきたな」
なつはあたしに今さっき何があったか何も聞かず、ただ黙ってあたしをここに連れてきたのだ。
……どういうこと?
下の玄関から物音が聞こえてきた。