エンドレス・ツール
その夜、あたし達は翔さんの家にお邪魔した。
本当にあたしの家と近かった。一キロといったところだろうか。
一人暮らしだという翔さんの家は台所と六畳半の部屋だけだった。
「ごめんね、ケイゴのせいで散らかってるけど」
翔さんが苦笑しながら家に入ってくる。
あたしは部屋の隅っこに座った。
男の人の部屋って、初めて入ったなあ。
誠ちゃんは自分の部屋は散らかってるって聞いたけど、翔さんの部屋はきっちりと整頓されている。
部屋の広さの割にものは多いけど、それらがきちんと置かれている。
今は部屋のまんなかにたくさんの空き缶が転がってるけど。
「誰が俺のせいだって~。夏香は連れてきたかあ~?」
「ちゃんと連れてきたから。機嫌これで直せよな」
「ケイちゃん、会いたかったあ?」
なつのねこなで声が部屋中に響く。
ていうか、ケイちゃんって……。
本当にあたしの家と近かった。一キロといったところだろうか。
一人暮らしだという翔さんの家は台所と六畳半の部屋だけだった。
「ごめんね、ケイゴのせいで散らかってるけど」
翔さんが苦笑しながら家に入ってくる。
あたしは部屋の隅っこに座った。
男の人の部屋って、初めて入ったなあ。
誠ちゃんは自分の部屋は散らかってるって聞いたけど、翔さんの部屋はきっちりと整頓されている。
部屋の広さの割にものは多いけど、それらがきちんと置かれている。
今は部屋のまんなかにたくさんの空き缶が転がってるけど。
「誰が俺のせいだって~。夏香は連れてきたかあ~?」
「ちゃんと連れてきたから。機嫌これで直せよな」
「ケイちゃん、会いたかったあ?」
なつのねこなで声が部屋中に響く。
ていうか、ケイちゃんって……。