臆病系男子なんです。
「あき はやく、急いで。
学校遅れる。」
そう俺が急かすと、
陽菜は必死に走る。
「はぁはぁ...十分、急いでるよっ!
そんなに急いだら倒れちゃう!」
息を切らしながら
そう言う陽菜は
どことなく可愛い。
「はぁ?
勝手に倒れとけよ。」
「祐ちゃん、
ほんっとひどいね。
いつもながら!」
そんなこと言うつもりは
なかったのだが
いつもこんな風に冷たく
接してしまう。
自分でも
本当に素直じゃないと思う。
はぁ…、
自分でもため息が出てしまう。