臆病系男子なんです。
どうにかこうにか
遅刻せず、学校についた。
陽菜とは
クラスが違うので
下駄箱で別れることに
なっている。
「ゆうちゃん、
放課後、迎えに来てね!」
俺の顔を覗き込んでいる。
なんだか、
顔が熱くなってきて
思わず、
顔をそむけてしまう。
「わかったよ、
いつも通り、迎えに行く。」
手で追い払うように
シッシッというように
すると、
気に入らないのか
陽菜は
「高校入ってから
ゆうちゃん、
冷たさに磨きがかかってるよね。」
と言った。