恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*
「でももう授業が始まってるから、俺も廊下に出てるわけにはいかないし。
大丈夫だよ。
着替えを覗くような卑劣な事はしないから」
背中を向けたままそう言う先輩に顔をしかめる。
多分、先輩はホントにそんな事しないと思う。
しないと思うけど……。
でも、気になる……。
ドキドキ激しく鳴り響く心臓を体中に感じながら、震える手でボタンを外す。
……今振り返られたら死ぬ。
そんな事を考えながら先輩のYシャツに袖を通した。
すっぽり指先まで隠れるYシャツが、あたしの鼓動を高める。