恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*
「なー、朱莉」
「ん?」
「会長の事なんだけどさ、」
「山岸。その話、やめない?」
「……でも、」
隣を見ると、顔をしかめてる山岸と目が合う。
心配そうに見てくる山岸を笑顔で見た。
「あたし諦めたから。
だから、この話はもうおしまいね。
早く化学室行こ。今日はスペースシャトルの着陸映像だっけ」
山岸は何か言いたそうだったけど、気付かない振りして笑った。
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