恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*


「でも……、そうだな。

今後一切こういった事をしないって約束できるなら、俺から話をつけてもいい。

あと、もしもこういった場面に立ち会わせた時、止めに入る事を約束するなら、名前は伏せてもいい」


さっきまでの厳しすぎる仕打ち。

そこに、救いの手を差し伸べる。


こんな言い方されたんじゃ、ターゲットは頷かせざるをえない。


「相沢くんはなんでこんな子かばうの?!」


先輩の声は、動揺からか怯えからか、震えて聞こえた。

それを聞いた相沢先輩が首を傾げる。


「こんな子?

何も悪くない後輩を数人で囲んで、卑怯な手を使っていじめるような子が言えるセリフじゃないと思うけど」

「相沢くん、ちょっと可愛いからってコイツに騙されてるんじゃない?!」





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