恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*


「38、2°です。

6時間目が終わったら送っていくので、それまで休ませてあげてもらえますか?」


さっきの表情を変えて、すっかり会長顔で話す先輩。

どこまでも冷静で余裕な態度に、こっちばっかり振り回されてる気分になる。


睨むように見ていると、それに気づいた先輩が微笑んだ。




「無事送り届けるから。

……自信はないけどね」


また振り回されてる自分が悔しくて、先輩の視線から逃れるようにベッドに潜り込んだ。






< 276 / 364 >

この作品をシェア

pagetop