恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*
「38、2°です。
6時間目が終わったら送っていくので、それまで休ませてあげてもらえますか?」
さっきの表情を変えて、すっかり会長顔で話す先輩。
どこまでも冷静で余裕な態度に、こっちばっかり振り回されてる気分になる。
睨むように見ていると、それに気づいた先輩が微笑んだ。
「無事送り届けるから。
……自信はないけどね」
また振り回されてる自分が悔しくて、先輩の視線から逃れるようにベッドに潜り込んだ。