恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*
2..mission2
可能性0%
「仁美! 話が違う!」
「は? 何の話?」
「相沢先輩ホモじゃなかった……」
少し早い時間に教室についたせいか、登校してる生徒は10人ちょっとだった。
いつもよりも静かな教室でイスに座りながらなげくと、仁美が呆れた顔で見た。
「っていうか信じてたの?
んな訳ないじゃん。冗談で言っただけでしょ?」
「冗談なら冗談って言ってよ……。またやられちゃったじゃん……」
カバンを机に置きながらため息をつくと、仁美が身を乗り出す。
「やられたって何やられたの?」
「え……っ、なにって別に……」
興味から目を輝かせる仁美に聞かれて、戸惑って目を逸らす。
「え、なになに?」
「だから、なんでも……、」
焦りながらも否定していた時、教室が一気に騒がしくなった。