恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*
「生徒会長に気に入られてるんじゃない? 朱莉きれいだし」
「そんな訳ないじゃん。
アイツ、あんな顔してるんだから女なんか選びたい放題だよ、きっと。自分から声かけたりしないって。
あー……もうっ! 顔思い出しただけでムカつくっ」
何かやり返してやろうって、弱みを見つけようとした事もあった。
けど、悔しいけど、あたしから見る相沢先輩は何もかも完璧で、弱みなんか見つかるハズもなくて。
そんなところがまた頭にくる。
「まぁ、相沢先輩の事はいいじゃん。
それよりさ、今日N高と合コンあるよ。しかも友達に頼んでレベルの高いの集めさせたから期待できるよ。
行くでしょ?」
仁美がキラッキラした笑顔で言う。
あたしのイライラなんか気にしないでウキウキしてる仁美を見て、ふてくされながら答えた。