【短編】キスして
一人で帰る放課後はいつも以上に寂しかった。
昨日みたいに2人で帰りたかったな・・・。
家に帰り、ほんの少しの期待を胸に携帯を開く。
受信メール3件
ディスプレイに光る文字に期待をして受信メールを開いた。
でもメールは友達からだった。
なんだ・・・亮じゃない。なぜか期待を裏切られた様な気がして悲しくなった。
だけどその日の夜、亮からメールが来た。
[有紗ちゃん、ごめん。怒ってる?]
その内容に返事を返す気にもなれずに、そのメールは無視してしまった。
着信履歴を見ると亮から1回だけ電話が来ていた。
でも電話も私から掛けなおす事なく重い朝を迎えた。
学校に着いても授業中でも休み時間でも頭の中にいるのは亮。そんな自分に悲しくなった。
「今日の放課後に下駄箱で待っていて欲しいんだ。」
昼休み。クラスの違う男子に、そう言われて驚いた。
あまり話した事のない男子。
そんな男子が私に何の用だろう。
放課後になり約束通り下駄箱の前で、あの男子を待っていた。
亮がまだ学校に居るかが気になって亮の下駄箱を覗いて見た。
亮の靴は、まだあって学校にいるみたい。
そして数分程すると、あの男子が走ってやって来た。
「もしかして結構、待った?」
「ううん、大丈夫!」
そう言い終わると、その男子は急に下を向いてボソッと呟いた。
「あのさ、イキナリで悪いんだけど。俺、お前が好きなんだ。」
「・・・えっ?」
私の聞き間違い・・・?
今「好き」って聞こえた様な。いや、確かに聞こえた。
下を向き続け返事を待っている男子。
いくら喧嘩中とは言え亮という彼氏がいる。
大好きな大好きすぎる私の彼氏が・・・。
「ごめん・・・。私・・・」
「有紗ちゃん!」
「えっ?!」
突然、後ろから聞こえた聞き覚えのある声に体が反応してしまう。
この声は、きっと。
「亮、どうしたの・・・?」
思った通り、その声は亮だった。
予想外の亮の登場に男子は驚いている様子だった。
昨日みたいに2人で帰りたかったな・・・。
家に帰り、ほんの少しの期待を胸に携帯を開く。
受信メール3件
ディスプレイに光る文字に期待をして受信メールを開いた。
でもメールは友達からだった。
なんだ・・・亮じゃない。なぜか期待を裏切られた様な気がして悲しくなった。
だけどその日の夜、亮からメールが来た。
[有紗ちゃん、ごめん。怒ってる?]
その内容に返事を返す気にもなれずに、そのメールは無視してしまった。
着信履歴を見ると亮から1回だけ電話が来ていた。
でも電話も私から掛けなおす事なく重い朝を迎えた。
学校に着いても授業中でも休み時間でも頭の中にいるのは亮。そんな自分に悲しくなった。
「今日の放課後に下駄箱で待っていて欲しいんだ。」
昼休み。クラスの違う男子に、そう言われて驚いた。
あまり話した事のない男子。
そんな男子が私に何の用だろう。
放課後になり約束通り下駄箱の前で、あの男子を待っていた。
亮がまだ学校に居るかが気になって亮の下駄箱を覗いて見た。
亮の靴は、まだあって学校にいるみたい。
そして数分程すると、あの男子が走ってやって来た。
「もしかして結構、待った?」
「ううん、大丈夫!」
そう言い終わると、その男子は急に下を向いてボソッと呟いた。
「あのさ、イキナリで悪いんだけど。俺、お前が好きなんだ。」
「・・・えっ?」
私の聞き間違い・・・?
今「好き」って聞こえた様な。いや、確かに聞こえた。
下を向き続け返事を待っている男子。
いくら喧嘩中とは言え亮という彼氏がいる。
大好きな大好きすぎる私の彼氏が・・・。
「ごめん・・・。私・・・」
「有紗ちゃん!」
「えっ?!」
突然、後ろから聞こえた聞き覚えのある声に体が反応してしまう。
この声は、きっと。
「亮、どうしたの・・・?」
思った通り、その声は亮だった。
予想外の亮の登場に男子は驚いている様子だった。