【短編】キスして
「ゴメン、有紗ちゃんは俺の彼女なんだ。」
「え、あぁ・・・そうなんすか・・・。」
亮は私ではなく男子に話をしている。
でも、その言葉はとっても嬉しかった。
そして男子は苦笑いをして去って行った。
誰もいなくなった今、私と亮・・・2人きり。
「有紗ちゃん・・・。」
私はこの時、初めて亮に抱きしめられた。
亮の胸からはドクンドクンと、早い鼓動が聞こえて来たんだ。
「別れるとか大嫌いとか言わないで・・・。」
ボソッと耳元で聞こえた亮の寂しそうな声。
亮・・・気にしてたんだね。
でもね、あんなの嘘に決まってる。
愛情の裏返し、だよ。
「あんなの嘘に決まってるよ。」
「・・・良かった。俺もキスとか嫌な訳じゃないからね。」
次第に亮の抱きしめる力が強くなる。
「・・・嫌じゃないの?」
亮の胸にうずめていた顔を上に向けた。
亮は目を逸らし真っ赤な顔をしてた。
「うん。嫌なんて思わないよ・・・。」
「だって・・・俺は有紗ちゃんが大好きだから。」
「私だって亮が大好きだもん!」
いつの間にか、こうして前にみたいに話せていた。
喧嘩って意外にも早く仲直りができるんだ。
「有紗ちゃん・・・目閉じて。」
「うん。」
そっと目を閉じると亮の唇が私の唇と重なった。
初めてで、とっても嬉しくて顔が火照るぐらいに熱くなった。
「ん・・・。りょ・・・う。」
亮とした初めてのキスは下駄箱の前で、甘くてちょっぴり激しいキスだった。
・・・―
「でもさー亮、何で今までキスしてくれなかったの?」
空がオレンジ色に染まる頃、私と亮は手を繋いで一緒に帰っている。
2人で帰る放課後は、やっぱり最高だよ。
「だって・・・キスしたら止まらなくなるから。」
真っ赤になって言う亮に何だか私まで恥ずかしくなってきちゃう。
「亮って・・・意外と変態さん?」
「ちっ、違うから!」
そうやって必死に否定する亮も私は大好きだ。
「え、あぁ・・・そうなんすか・・・。」
亮は私ではなく男子に話をしている。
でも、その言葉はとっても嬉しかった。
そして男子は苦笑いをして去って行った。
誰もいなくなった今、私と亮・・・2人きり。
「有紗ちゃん・・・。」
私はこの時、初めて亮に抱きしめられた。
亮の胸からはドクンドクンと、早い鼓動が聞こえて来たんだ。
「別れるとか大嫌いとか言わないで・・・。」
ボソッと耳元で聞こえた亮の寂しそうな声。
亮・・・気にしてたんだね。
でもね、あんなの嘘に決まってる。
愛情の裏返し、だよ。
「あんなの嘘に決まってるよ。」
「・・・良かった。俺もキスとか嫌な訳じゃないからね。」
次第に亮の抱きしめる力が強くなる。
「・・・嫌じゃないの?」
亮の胸にうずめていた顔を上に向けた。
亮は目を逸らし真っ赤な顔をしてた。
「うん。嫌なんて思わないよ・・・。」
「だって・・・俺は有紗ちゃんが大好きだから。」
「私だって亮が大好きだもん!」
いつの間にか、こうして前にみたいに話せていた。
喧嘩って意外にも早く仲直りができるんだ。
「有紗ちゃん・・・目閉じて。」
「うん。」
そっと目を閉じると亮の唇が私の唇と重なった。
初めてで、とっても嬉しくて顔が火照るぐらいに熱くなった。
「ん・・・。りょ・・・う。」
亮とした初めてのキスは下駄箱の前で、甘くてちょっぴり激しいキスだった。
・・・―
「でもさー亮、何で今までキスしてくれなかったの?」
空がオレンジ色に染まる頃、私と亮は手を繋いで一緒に帰っている。
2人で帰る放課後は、やっぱり最高だよ。
「だって・・・キスしたら止まらなくなるから。」
真っ赤になって言う亮に何だか私まで恥ずかしくなってきちゃう。
「亮って・・・意外と変態さん?」
「ちっ、違うから!」
そうやって必死に否定する亮も私は大好きだ。